
©Star T Rain (mixedup) 2006
- 初恋から失恋してから動く物語
- つき合っていた先輩と振られるまでのシナリオは良く出来ている
- サブヒロインのマイコの奇人ぶりや主人公のダメさなどが結構気になる
- OP.EDムービーは非常に出来がいい
評価 シナリオ C キャラ C 総合評価 C 凡作
-プレイ環境-
パッケージ版初回限定版 Windows7 64bitでプレイ
-商品説明-
ディレクター mi:cs キャラクターデザイン・原画 やすゆき
脚本 七鳥未 秦 グラフィック監修・仕上 水原 優
二つ目、三つ目がある。だから初恋なんだ。
パッケージ裏のSTORY INTRODUCTION
必ず、星が堕ちる夜には、不安なその空を眺めていた。
おれには恋人がいる。一つ上の先輩、藍田奈美。
優しくて、頭が良くて、でもどこかおっちょこちょいで、
オレはそんな先輩が大好きだ。
永遠に続くかと思えた優しい時間。
でも、わかってたんだ。
ずっと好きだったからこそ、わかってたんだ。
踏み出せない一歩。本当の心の在り処。
……先輩の世界。
あの日同じ空を見上げた先輩。
ずっと近くに居ようと、俺は必至だった……
温かいだけじゃなく冷たいーでも暖かい。
そんな恋の物語。
感想
この作品は恋が終わったところから始まる、少し珍しい恋愛ADVです。主人公は憧れていた先輩とすでに付き合っており、そこから失恋を経験するところから物語が始まります。この「失恋から始まる初恋の物語」という導入はかなり印象的でした。
最初の先輩とのシナリオは非常に出来が良く、なぜ主人公が彼女を好きになったのか、関係の中で生まれるモヤモヤやすれ違いが丁寧に描かれています。最終的には主人公の側から別れを選ぶ形になりますが、それも「幸せになってほしいから」という理由がきちんと伝わってきて、読後感の良いエピソードでした。
……ただ、その直後の展開には正直かなり戸惑いました。幼馴染から告白され、「ここから物語が本格的に始まるのか」と思ったところで、なぜかいきなり約1年が経過。しかも主人公はその間、告白の返事を保留したままダメな大人になっており、共感が一気に薄れてしまいました。
そんなに時間を進める必要あるのかなって思いました。主人公はゲームするためにサボろうとするところをサブヒロインのマイコから学校に連れていかれるなど、堕落しすぎだなって思いますよ。
この後色んなヒロインと仲良くなって、主人公とヒロインとの話になるのですが、色んな人と付き合った経験があるヒロインや幸せになるために付き合う事にするヒロインなどまぁ結構変わったヒロインが多いですよ。
サブヒロインのマイコはかなりクセの強いヒロインで、主人公の親友と付き合うけど、その割には親友に対して酷いことを良く言うし、勝手に人の部屋に入るということが多いですね。
主人公を慰めたり元気づけたり、ヒロインの背中を押したり良いところも多いんですけど自分勝手な行動が目立ちます。物語をかき回す存在としては面白いのですが、ルートによっては不快感の方が勝ってしまいました。
幼馴染ヒロイン自体は一途で好感が持てるキャラだっただけに、そのルートでのマイコの振る舞いが悪目立ちしてしまい、「ヒロインは好きだけど、ルートの出来は正直微妙」という評価になってしまったのは残念です。
また、先輩との復縁ルートが用意されていない点も個人的には不満でした。先輩との別れまでの完成度が非常に高かっただけに、その後の物語はどうしても凡作寄りに感じてしまいます。特に一年スキップの展開は、作品全体の評価を大きく下げている要因だと思います。

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