©NIKE(カクテル・ソフト) 1991年
- 広い宇宙空間でレースして一位を狙いに行くストーリー
- 王女が誘拐されてそれを取り戻すために一位になりにいく
- 熱い展開、ゲーム展開にあうBGM、先の読めない展開
- ヒロイン美歩鈴の健気さと最後の展開には思わず脱帽
90年代前半に高い評価を得ていた作品です。熱い展開、先の読めないストーリー、質の高いBGMと、プレイしていてとても楽しめました。銀河一周レースで優勝を目指す主人公ナイキと、相棒にしてヒロインの美歩鈴、そしてマシンとして二人をサポートするSDCの三人がメインキャラクターとして物語を牽引していきます。
最初の目的は銀河一周レースでの優勝で、小惑星を避けたりチェックポイントを探したりしながらレースを進めていきます。しかし途中で、ナイキが互いに想い合っていた皇女アテナが誘拐されたことが発覚します。しかもアテナはレース参加者のマシンに囚われているというため、主人公たちはレースと救出の両方に奮戦することになります。
アテナは過去の回想に頻繁に登場し、誘拐された彼女を助けに行く展開からもメインヒロイン的な役割を担っていますが、実際に登場する場面が限られているためあまり愛着は湧きませんでした。それよりも常に傍にいる美歩鈴の方が自然と好きになっていきます。ナイキが12歳のときに助けてから作中の17歳になるまで、5年間もずっと一緒にいた存在ですから、それも当然かもしれません。ピンチの場面でも助けてくれる頼もしさも魅力です。
レース中はほかの参加者と戦ったり妨害されたり助けたりしながらストーリーが進んでいきます。選択肢によっては主人公が死ぬこともあり、適度な緊張感があります。
このゲームの見せ場にして最大の評価ポイントはアテナ救出後の展開です。美歩鈴のナイキに対する想い、マシンであるはずのSDCが死ぬつもりの美歩鈴を助けようとするところなどです。二人は離れ離れになりますが、美歩鈴はSDCとナイキへの想いを胸に生きていくことを選びます。切ない結末ながら、希望を持って前に進む終わり方は心に残りました。

最後に「To Be Continued」とある点は続編を期待せずにはいられませんが、さすがにもう難しいでしょうね。これほど良い作品がほとんど知られていないのは惜しいですが、プレイ自体が困難な状況では仕方ないのかもしれません。



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