Blow ~満ちた月、欠けた月~(Rock Climber) タイトル画面
このゲームの特徴
- サスペンスラブAVG
- 非常に後味の悪い鬱ゲー、システム面でも
- シナリオ、ゲームとしての演出、BGMは非常に秀逸
- ヤンデレ、邪悪娘が好きな人には刺さるキャラがいます
- 攻略難易度が高いため、攻略サイトをみてプレイしましょう
- 純愛ENDとBADENDの差が激しい作品
評価 シナリオ:A キャラ:B ゲーム性:D 鬱:A BGM:B 総合評価 A 名作
-プレイ環境-
パッケージ版 パッチVer1.01 使用 サポートはWindows95.98の二つ
Windows7 BGMループしない 代わりに動作は安定していました。
VMware Windows2000仮想環境 BGMのループは安定、ただし時々バグります
-商品説明-
原案:佐村 忌 企画:ココノツ 佐村 忌 シナリオ:ココノツ ルイルイ 原画:ぶるべら
企画・制作 ロッククライマー
パッケージ裏のSTORY
夏休みが終わったばかりだというのに学級委員長に文化祭の準
備委員会を押し付けられた主人公。嫌々ながらも手伝いはじめ、
なんとか軌道に乗ってきたと思い始めたその時、学園に妙な噂
が流れ始める。「校内で誰かが襲われた。」噂が真実味を帯
び始めた頃、ついに犠牲者が白日の下にさらされる。
次々と凶行が行われ、狂気の中に放り出される生徒達。
恐怖に怯えるあの娘を守り、心を通い合わせるか。
狂気に立ち向かい、真実を追い求めるか。
一体その先には何がみえるのだろう。
幸福だろうか?それとも…?
-感想ー
このゲームは一言でいうと、鬱ゲーになると思います。このゲームは凌辱事件が学校で何度も行われます。
最初は嫌な奴が凌辱されるので主人公はクラスメイトの噂話に対して、イラっとはきても特になにも思わないのですが、
身近なヒロインが凌辱され始めると、同じようにクラスメイトは噂話をするのですが、それが心痛みます。噂話の出方を単なるテキストではなく、浮かび上がるように出てくるというゲームの演出も◎でした
どうでも良いやつと身近なキャラの凌辱されるときに感じる落差がかなりキツイですね。このゲームは凌辱される際のテキストは本当に痛々しいものばかりですし、その後の対応もかなりきつい展開ばかりです。学校側は出来るだけ事を大きくしないように、誰にも話すなと言いながら、事件に対して全然捜査しない。そういうのばかりでイライラするんですが、その後に先生に言われる、「だがこれは本人の意思が大事なのだ」っていうのがどうしようもなさを感じるんです…
そして極めつけは凌辱されたヒロインは一部を除いて、
主人公たちに転校先を知らせず転校します
つまり、凌辱されて非常に傷ついてるのにそれを慰めたり助けたりが出来ずそのままお別れするという展開がかなり後味悪く感じるんです。その前の噂話だけでも心にくるんですが、結局何もできないのがしんどく感じます。鬱々したBGMもまたこの作品を象徴します。
このゲームのENDINGは10個あり
- 事件の事は知らんぷりするENDINGが5つ
- 事件の事を捜査して、犯人の動機とか分かったけど結局捕まらないENDINGが4つ
- 真犯人や動機の事が分かったけど、捕まらないどころか主人公、ヒロイン全てが不幸になるTRUE END
全てのENDINGで犯人は捕まらずにそのまま暮らしている後味の悪さ。そしてTRUE ENDが終わった後に語られる事件の真相がこのゲームの真骨頂です。パッケージ裏に書かれている文面がこの作品を象徴していると思います。
「想い」「願い」それらは純粋で無邪気で、時によって残酷…
恋した事によって起こった事件であり、行った行為はともかく動機というのは誰もが理解できる。純粋な想いがあったからこそ行った事なのが分かり、全てが終わった後の虚無感は凄まじいものがありました。専用BGMの「記憶」から受ける印象が180度変化するのも好印象でした。
このゲームには名言があり結構心に残っています。以下の文言です
私は月…。 欠けることもあれば…。 満ちることもある…。 でも決してなくならない
欠けることがあっても また満ちていく。
月の満ち欠けを心に例えた、とても好きな言葉です。この言葉によって、全てが始まるのもまた良く出来ています。
このゲームはパッケージからマニュアルまで良く作りこんでいます。ここに書かれているものは、作中に出てこない事ばかりですが終わった後に見るとさらに印象が変わるのが特徴です。まさしくゲームでしかできない事です。
ここまでいい事ばかり書いてきましたが、システム面を中心に悪いことも結構あります。
一つ目は、攻略難易度が高いため自力での攻略は非常に難しいことです。このゲームは既読スキップが無い上に、同じ展開が多いためどこまでスキップすればいいのか分からず、気づいたら一度見たENDにいくということが起こりやすいです。既読スキップが無いのは、この時代の作品としてはおかしくないのですが、攻略の難しさや一部ある総当たり選択肢の存在によって結構やっかいな問題になります。これに反省してか次回作は既読スキップを導入しています。
二つ目は、TRUE ENDの洗脳される描写が唐突すぎるところです。いきなり主人公が変になって、それまでの行動から思考回路まで別人のようになります。これが本当にどうしてこうなったのか分からないため非常に残念です。
三つめは、個別ENDの短さです。基本的にテキストは殆んど同じで、最後に主人公と選ばれたヒロインとの個別のやり取りの後にHして終わり。それを補完するように、マニュアルのサイドストーリーがあるのですがそれを入れても結構短いため、物足りなさは残ります。
ですが、それがあってもこのゲームは名作です。徹底した後味の悪さと全てが終わった後の虚無感は、心に残るゲームをしたい人間からすれば、これにまさるものは無いでしょう。
余談1 私は嫉妬深いキャラが好きなので、TRUE ENDの話は何度も見ました。行動とか心理描写とか結構可愛いなとおもってこのヒロインがとても気に入りました。
余談2 このゲームには制作者が書いたBlow原画集+αがありますが、面白いですよ。
Blowが気に入ったら買ってみるといいと思います。


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